支持体の作り方1

膠を引いたところ
膠を引いたところ

油彩とテンペラの混合技法の作品を作るときの支持体についての記録です。

自作の白亜地板と市販のキャンバス両方とも使用しています。

ここでは板を支持体として使えるようにする準備のことを、自分用に記録しようと思います。

 

【1日目】

・板を切る

縦横の対比を好みの形にできるところが板の良い所です。

 

・表面を紙やすりで磨く

表面や角のバリを取る。

裏は気にならなければ適当でも構わないみたいです。

 

・ウサギ膠(グルー)を10倍の水に浸ける(1:10)

一晩おいてふやかす。

 

 

【2日目】

・膠を湯せんにかけ溶かす

粒の塊が残らないように一度に溶かし切ります。湯煎の湯が入らないように注意。

板に塗る分だけ少しボールにとって、残りは後に使うまでとっておきます。

冬場でも気温が上がる日もあるのでラップをかけ冷蔵庫へ。

 

・倍量の水で薄めて板に塗る

はじめに水引きをするパターンもありますが、ここでは薄くした膠水を塗って、後から徐々に濃くしていきます。

表裏側面、塗り残しの無いように全面に塗ります。

 

表面が粗方乾けば続けて塗れますが、ここでは一回で終了。

べったりと床につけるとくっつくので、画鋲などを使って浮かせて乾燥させます。

写真では下にプラスチック容器をひいて斜めしてますが、本当は並行に置いた方が歪みがおきなくていいです。

 

膠を使った後の刷毛は、毎回、水洗いして振る、を何度も繰り返して洗います。

匂いが取れるまでやれと習いましたが、膠の匂いを完全に飛ばすのは根気のいる作業です。

膠が刷毛に残るとガチガチになって使えなくなるので注意してください。

 

続きます。

 

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